kiroku

不確かなこと

2020-01-01から1年間の記事一覧

そこのみにて光輝く

二風谷アイヌ文化博物館にて

季節の移ろい

今年もちゃんと秋が来た。 人間界では色々あっても、自然は何もなかったように季節になったら咲くし、色づく。 それがうれしい。 私が愛してやまない剣山に 人生初、一人で入山。 心細さもあったけど、それ以上に体が喜んでいた。 午後2時から登りはじめる。…

静かに沈む

静かに沈む、という言葉がふさわしい日没だった。 湖畔を歩く体験はよい。 一人だと心細いから、二人だとなおよい。 美しいな、木の影が。 湖に映った光が。 知らないだけで、 ここではこうやって毎日、太陽は静かに沈んでいるんだ。

水灯利と縦について

雪舟えま氏の『幸せになりやがれ』が死ぬほど好きだ。 この本に出会って、登場人物に出会って、 どれだけ私の人生は豊かになっただろう。 舞台になっている小樽に週末行く。 小説はもちろん読み返した。 あの本はどの時間帯に読んでもだめ。 一人で読まなき…

明るさ

人の心を動かすもの

恋人から「喜怒哀楽、表情が豊か、感受性が豊か」と言われた夜、自分について少し考えた。今の私がこれに当てはまっている気がしなかったから。 仕事で久しぶりに都会に出て、美術館を三つ梯した。 1つは蜷川実花展、2つ目はキスリング展、3つ目は三岸好太郎…

昔のことだと知っておきながら、

人はなぜ過去に執着してしまうのだろう。 私と出会う前のあの人は、どういう生活を送っていたのだろう。何を考えて、人を好きになって。私のどこが好きなのだろう。 口に出すことはなくても、気になることはたくさんある。それは、出会えたこと以上にこれま…

佐綾とマヤ

うっすらと目を開くと全身が眩い光に包まれているのがわかる。同時に頬を撫でるやわらかい風。4月下旬。ようやくここ、北国にまで春がやってきた。ベッドに仰向けの状態から窓の外を眺める。晴天。すがすがしい気持ちにさせる青空と、久しく見ていなかった…

3.11

一年前、仕事で福島に行った。 震災から8年と報道されていたあの日あの年。 1年はあっという間に過ぎて、10年目もせわしなくこんな風に一瞬なんだろうか。 一瞬に感じられるのは、ずるいことかもしれない。 ずるいことだと、思ってしまう。 (2019年3月1…